ゼファーχの不調修理
福岡市城南区のバイクショップStrategyの前田です。
まだまだ日中は暑い日が続きますが、午前中と夜は涼しくなってきましたね。早起きのツーリングがしたくなる今日この頃です☆
今週はカワサキ/ゼファー400χのエンジン不調修理のご依頼を頂きました。
しばらく乗っているとエンストをすると言った症状です。
きれいなゼファーχですね。
症状だけ聞くと、整備士経験者はまずはレギュレータやタペット調整を疑うと思います。ですが、しばらくエンジンをかけて症状をだしてみるとエンストした後にセルが全く反応しませんでした。他の灯火類などは問題なく作動しています。
そしてエンストがしばらくするとセルが回る様になり再始動可能でした。
こうなってくると疑うべきは別の箇所になってきますが、なかなかイレギュラーよりな症状です。症状をから色々と想定して診断箇所の優先順位を決めて、症状が出ている時の電気の流れを追っていきました。
すると原因は左ハンドルスイッチの延長ハーネスのキルスイッチ端子の緩みだった事が判明しました。(写真は延長ハーネスを再作成した物です)
おそらくですが、緩みにより端子同士の接点が少なかった事で、振動による接点不良か熱による抵抗値の増加による導通の不良なのかと思います。
電気の不良による故障は、配線が被膜の中で断線していたり、錆びていたりと外見では判断が難しい事もあるのでテスターを使いながら地道な診断が必要になる事が多いです。
原因さえ分かれば、後はカプラから端子を引き抜いて一本一本端子を新品に交換するだけです。キルスイッチ以外の端子もカシメ方が甘かったので作り直しました。
こういった内容の故障診断は、診断を進めて行かないとお見積もりが難しいケースがありますので、ストラテジーでは診断費が伴う故障の場合は、事前にお客様にご説明する様にしております。
電装系の場合は診断費だけでも10000円以上、スーパースポーツのバイク等は電気の流れを追っていくのに外装を全部脱着しないといけない事もあるので、それを含めると50000円以上かかるケースもあります。
電装系で原因がこういった配線不良の場合は、その修理費用は1000円~6000円程になる事が多いです。ただ、充電系統の部品故障だと部品代で数万円、ECUの故障であれば10万円以上になってきます。ちなみにDUCATIなどの外車のECUは30万円くらいする事もあります…。
エンジン故障の場合でも全分解しないと特定できない不良もありますので、単気筒だと10万円以上、四気筒だと20万円以上もかかる事もあります。
最終的に修理する事になる場合は、工賃に含まれる計算にはなりますが、診断結果後のキャンセルは診断費をご請求させて頂く事になります。
診断費がかからない範囲で見させて頂く事や、診断費の上限を決めてから(※上限額で原因が判明しない場合でも診断費をご請求させて頂く事にはなります)診断に着手をさせて頂く事も可能です。
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