ハンターカブのエンジンO/H
■ 2025-08-09
ストラテジーの前田です。
今年は梅雨が短かった事もあり、普段落ち着いている時期も忙しくさせて頂いて、久しぶりのブログ更新になってしましました(>_<)
言い訳は良くないので、お盆明けからは週一更新を目標にしたいと思います!!
1か月前くらいにご依頼を頂いていた、CT125ハンターカブ125のカウンターシャフト交換になります。
お見積もりまでお時間に余裕を頂き、ありがとうございました。
Fスプロケットを取り付ける車種となりますが、この部品の交換はエンジンのクランクケースまで分解する必要があり、工賃だけでもかなりの金額になってしまいます(>_<)
Fスプロケットの取付不良が原因で損傷する事もありますので注意が必要です。
先ずはエンジンを降ろすのに必要な外装や配線などを外して、エンジンを降ろします。
それから、下の写真の様にエンジンの中身の部品を取り外して、ようやくクンターシャフトを外せる状態になりました☆
今回はカウンターシャフトの交換がメインの作業ですが、どうせならエンジンの内部もリフレッシュさせる為のO/Hもご要望頂いておりました。
ただ、このハンターカブは走行距離が約20000㎞とO/Hで交換するには微妙に悩む部品が多い距離です。
お客様のご予算もありましたので、全てをO/Hする訳ではなく、私の経験上で交換した方が良いパーツを点検計測させて頂きました。
クラッチスプリングの計測です。
こちらは規定値よりも縮んでしまっていたので要交換です。
クラッチディスクの厚みの計測です。
ディスクはまだまだ使用できる範囲ですし、交換する時もエンジンを全分解する必要もないので交換はなしでお話させて頂きました。
写真には取り忘れていたのですが、クラッチウエイトは交換致します。
ピストンやピストンリングも規定値内でしたが、私の判断で交換をおすすめさせて頂きました。
後はこのこびりついたガスケットを地道に剥がしていき、洗浄してきれいに組み立てていきます。
組み立てていく時のトルク管理も良いエンジンに仕上げる為には重要なファクターだと思います。
燃焼室内のカーボン清掃作業も行います。
お見積もり作成後にお客様にLINEでご連絡させて頂き、了承を得て部品の発注もおこないました。
今回分解してみて、このタイプのエンジンは50000㎞くらいで腰上やクラッチ廻りだけでもO/Hする良さそうだと感じました。
もちろん使用状況にもよりますが、代々受け継がれるカブのエンジンはやっぱり丈夫そうですね♪
ストラテジーではエンジン修理やボアアップkitの組付け等も多くご依頼頂いております。
エンジン整備は「ただ分解して組み立てる」だけなら意外に簡単なのですが、良いエンジンに仕上げるには「経験と丁寧な作業」を要すると思います。
九州運輸支局認証工場を完備しておりますので、排気量問わずにエンジンの分解整備も可能です。
バイクのエンジンO/Hのご依頼もお気軽にどうぞ(^-^)